内視鏡専門医・指導医による検査

内視鏡専門医・指導医

日本消化器内視鏡学会は消化器内視鏡診療に関する豊富な学識と経験を有する者を消化器内視鏡専門医とし、指導施設・指導連携施設に従事する専門医で、専攻医または消化器内視鏡医を専門医として育成する者を消化器内視鏡指導医として認定しています。

要するに、『消化器内視鏡医』の中でも学会が決めた研修や試験を受けて認められた内視鏡医が『内視鏡専門医』であり、『内視鏡専門医』よりさらに高い水準の内視鏡診療能力を備える内視鏡医が『指導医』なります。

内視鏡専門医・指導医による
内視鏡検査

内視鏡検査は、操作する医師の技術力によって苦痛の度合いが変わりやすい精妙な検査です。特に大腸カメラ検査は、胃カメラ検査と違い奥までカメラを到達させることが難しい検査になります。大腸カメラ検査では、腸に負担がかかることで強い痛みが出たり、時には奥まで到達することが困難であったりと、医師の技量によっても患者様の苦痛の度合いに大きな違いがあることも事実です。

 

また、胃カメラ検査・大腸カメラ検査で病変を拾い上げ、的確に病変を診断し、治療することが胃がんや大腸がんの発症を予防や早期発見・治療に重要な役割を果たします。内視鏡専門医・指導医は知識もさることながら、症例の経験も豊富であることから高い水準の内視鏡検査を提供することが可能となります。

当院の内視鏡検査

当院では、日本消化器内視鏡学会が認定する『内視鏡専門医』『内視鏡指導医』である医師が、すべての内視鏡検査を行います。数多くの経験を積んできた熟練の手技で内視鏡検査を行うことで、迅速かつ患者様のお体に負担のない検査で、正確な診断や治療が可能となります。その中でも『内視鏡指導医』を有する院長は、国内をはじめ、ヨーロッパ、ロシア、中国などの海外で内視鏡の講演や診断・治療、技術指導など数多くの経験を積んだ内視鏡のスペシャリストになります。

 

先進の内視鏡システム(EVIS X1:オリンパス社)を導入し、病変があれば拡大内視鏡で精密に調べ、入院が必要なケースを除いて可能な限りその場で最良の治療を行うといったように、大きな病院と遜色ない内視鏡検査の提供を目指しております。身近なクリニックで精度の高い検査を受けられるなら、患者さんにとってメリットが大きいのではないでしょうか。また、鎮静剤を用いた苦痛のほとんどない内視鏡検査、お腹の張りを抑える炭酸ガスの使用、リカバリールームの設置など、患者様ひとりひとりに対して安心・安全な検査を行えるよう配慮しています。

内視鏡検査のタイミング

胃もたれや便秘、下痢などお腹の不調が続くときは、一度ご相談ください。「血便があるけど痔だろう」などと自己判断しないことが大切です。また40歳を過ぎたら、気になる症状がなくても一度胃・大腸内視鏡検査をご検討ください。

胃がん・大腸がんは早期発見することで、治癒が見込めます。また、ピロリ菌を除菌すれば胃がんのリスク、大腸ポリープを切除すれば大腸がんのリスクを下げることにつながります。ピロリ菌を除菌したら1年に一度胃内視鏡検査を、大腸ポリープを切除したら23年に一度大腸内視鏡検査を受けるようにしてください。

一度検査して問題がなかったとしても、5年後10年後に病気を発症する可能性もあります。『内視鏡検査は繰り返し受けることに意味がある』、この言葉を肝に命じていただき定期的に検査を受けることの重要性をご理解ください。


監修:名古屋むらもと内視鏡クリニック 栄院 
院長 村元喬

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