内視鏡検査前後の食事について

胃カメラ検査時の食事内容について

胃カメラ検査を受ける時には、検査の前日から食事制限を行い、胃の中が空っぽな状態で検査を受けていただくことが必要になります。胃カメラ検査の時に胃の中に食べ物が残っていると、隅々までしっかりと観察することができなくなってしまう可能性があるためです。

検査前日

検査前日のお食事は遅くても21時までに摂取するようにしてください。また、検査前日は禁酒となりますので、アルコール類は飲まないようにしてください。

普段飲んでいるお薬がある場合は、いつも通りに飲んでいただいて構いません。また、水分摂取については特に制限はありませんが、水・お茶・スポーツドリンクのみでお願いいたします。

検査当日

午前中に胃カメラ検査を受けられる方は、検査当日は朝食を摂らずにご来院ください。胃カメラ検査が始まるまでは、お水、お茶、スポーツドリンクであれば飲んでいただいても構いません。

午後に胃カメラ検査を受ける場合は、検査開始の6時間前まででしたら、白粥、よく煮たうどんなど消化の良い食べ物は食べていただいても構いません。

検査後

胃カメラ検査ではのどに麻酔をかけていきます。検査が終わってものどに麻酔がかかった状態になりますので、食べ物や飲み物の摂取は検査後30分はできません。

胃カメラ検査で組織を採取された方は、当日は消化の良い食べ物を摂取していただきます。アルコール類や香辛料などの刺激の強い物の摂取は控えるようにしてください。

大腸カメラ検査時の食事内容について

大腸カメラ検査の観察精度を高めるために、検査前日から胃カメラ検査と同様に食事制限を行う必要があります。(大腸カメラの際に腸管内に便や食物が残っていると、隅々までしっかりと観察することができなくなってしまう可能性がでてきます。)

検査前日

検査前日のお食事は遅くても20時までに摂取するようにしてください。20時以降は検査が終わるまで絶食となります。精度の高い大腸カメラ検査を行うために、当院では検査食(クリアスルー)を推奨していますが、検査食を希望されない方は素うどん、お粥などの消化の良い食べ物を摂取するようにしてください。また、検査前日は禁酒となりますので、アルコール類は摂取しないようにしてください。

検査当日

当日は検査が終わるまでは絶食となります。当院に来院されましたら、便が完全に透明で綺麗になっているかを確認いたします。便の状態に問題が無ければ、更衣室で検査着と検査パンツを着用していただきます。

検査当日はお水やお茶、スポーツドリンクのような飲み物であれば飲んでいただいても構いません。

検査後

大腸カメラ検査の後は特に食事の制限はありません。ただし、急にたくさん食べると消化不良を引き起こす場合がありますので、検査が終わったその日はなるべく消化の良い食べ物は摂取するようにしてください。

消化の良い食べ物について

内視鏡検査を受ける際は、消化のよい食べ物を摂取していただく必要があります。消化の良い食べ物は『消化されるのが早くて、胃の中に長く留まらない食べ物』、『脂分を含まない食べ物』、『食物繊維の多くない食べ物』となります。
下記に記載している内容をご参考に召し上がってください。

①消化の良い食べ物

消化の良い食べ物とは、食べたものが胃の中に長くとどまらない物を言います。消化の良い食べ物はすぐに胃の中で消化されるため、胃の中に滞留する時間が短くなります。そのため、検査の前日に食べていただいても構いません。

消化の良い食べ物の一例
ご飯類 具なしのお粥やおにぎり
麺類 素うどん、そうめん
その他 食パン、蒸しパン、卵(加熱した物)、鶏ささみ肉、豆腐、魚の煮物(皮なし)、かまぼこ、ちくわ、プリン、ヨーグルトなど
避けていただきたい食べ物の一例
ご飯類 雑穀米、玄米
麺類 そば、パスタ、ラーメン
その他 野菜全般、山菜、果物、海藻類(ひじきやわかめなど)、キノコ類、こんにゃく、豆類、魚介類(タコやイカ、ホタテなど

野菜や果物と聞くと、消化の良い食べ物と連想される方もいらっしゃいますが、実は野菜や果物は食物繊維を多く含むため、消化の悪い食べ物となります。

②油脂を含まない食べ物

油脂を多く含む食べ物は胃の中で消化されるのに時間がかかってしまいますが、油脂を含まない食べ物の場合は早く消化される傾向にあります。

油脂を多く含む食べ物の一例
避けていただきたい
メニューや食品
唐揚げ、てんぷら、ラーメン、ハム、ソーセージ、ベーコン、バター、ケーキ類

③検査前日の食事例

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